品質方針「アイデアの開発を通じ、ゆるまないネジをもって、安全・安心を提供し、
社会に貢献する。」
この言葉は弊社の使命と同じです。
弊社の製品は社会のインフラを支える部品です。
社会のインフラを支えるとは、安全・安心を提供するということ。
その為に品質は最重要テーマです。
これまで事業を継続できたのも、品質を第一義として開発・製造してきたからと自負しています。
高い品質を支える為に弊社では、
品質保証グループを中心に工程の品質管理による不適合品を次工程に持ち込ませない活動、
各プロセスの構築はもちろん、
一人一人の品質向上を担う人材作りと合わせて下記の取り組みを行っています。
毎年11月に(一財)日本科学技術連盟/(一財)日本規格協会/日本商工会議所が主催する品質月間ですが、弊社ではポスター等による意識付けはもとより、11月までに取り組んだQCサークル活動成果についての社内発表及び審査を行う機会を設けるようにしています。
ものづくりにおいて、課題はつきものです。課題の早期達成には、関係部門間の連携を適切に行い、具体的なアクションを速やかにとっていかなければなりません。「品質課題検討会」は毎週1回、各部門の組織リーダークラスが集まり、課題の解決に向けて取り組んでいます。
当初は「狭義での品質」に限った課題について議論をしていましたが、現在はものづくり全般に関する「広義での品質」に視点をおいた課題に取り組んでいます。
全社的な品質意識を向上させる為に毎月1回、品質保証部門が主体となり、品質社内報である「HLクォリティ」を発行しています。「HLクォリティ」では、QC手法の紹介や各部門の組織リーダークラスによる品質コラムを掲載しています。
この取り組みは前身である「QCニュース」の発行を含めると、約10年以上継続して取り組んでいる活動です。
近年は優れた技術により、誰もが簡単に扱える測定機器が普及してまいりました。しかしながら、これらの測定機器においては、操作が簡単なゆえに測定方法を誤っても数値が表示されてしまう場合があります。
その表示値が正しいのかどうか、測り方が正しいのかどうか、判断するためには測定者の正しい知識が重要です。弊社では、取り扱う担当者は原則 国家技能検定機械検査3級以上を取得しています。また据え置きタイプの測定機器の全てを「社内資格認定制」とし所定の教育・訓練の受講と認定試験に合格した者だけが使用できる仕組みとしています。
同業他社様でも検査員の社内資格認定制度を取り入れているところは多いかと思われます。しかし、日常的に検査業務を行っていても検査員の思い込み等により、経時的に作業標準からのズレが生じている懸念があります。
弊社ではそのような事態を防ぐ為、社内資格認定後のアフターフォローとして社内認定資格を持つ検査員の力量を品質保証部門が毎年、定期的に確認しています。
製品を測定する機器の精度が正しくなければ、品質の良い製品は作れません。そのため、使用する測定機器は定期的に校正を行い、精度を維持、確認しております。このような“校正”については、以前は外注が主であり、ノギス等の比較的、校正作業が単純な機器に限っては社内での校正作業を行ってまいりました。
近年では“自らの品質は自ら守る”ために、校正に必要な標準器並びに校正環境と社内資格認定制度を整え、社内での校正管理を拡大する取り組みを進めています。2022年現在では次のような測定機器を社内校正できるようになっています。
・ノギス
・デプスゲージ
・外側マイクロメータ
・ダイヤルゲージ
・てこ式ダイヤルゲージ
・ねじプラグゲージ
・ねじリングゲージ
・すきまゲージ
・六角穴用ゲージ …等
協力会社の品質は私たちの商品の品質に繋がります。弊社が要求した仕様、品質のチェックを行う為に毎年、購買部門を中心にスケジュールを計画し協力会社の監査を行っています。監査は協力会社との重要なコミュニケーションの場でもあります。
多くの企業で「5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を行っています」とはよく耳にしますが、実態は効果的な実践に至っていないケースもあると思います。弊社も2018年頃まではほとんど5Sを実践できていない状況でしたが、全社員の努力により、実施後は見違えるほどキレイな工場になりました。
その効果として見た目のキレイさだけではなく、品質の向上と合わせて作業の効率も上がり、ミスも各段に減りました。単純に「汚れたら、散らかったら都度掃除する」だけではなく「どうしたら散らかりにくくなるか、どのようにしたら使いやすくなるか」を日々、各自が考えて改善しています。
また、月に1回、“安全・品質パトロール”と銘打った安全面と品質面に関する社内パトロールを続けており、多角的な視点から指摘しあうことで更なるステップアップを目指して改善活動を続けています。