ボルト軸方向に繰り返し荷重をかけることでゆるみ止め効果の確認をする試験です。一般に繰り返し荷重が軸力の2倍以上の時に回転ゆるみが発生することが知られています。
繰り返し荷重: 1Hz
(1)初期軸力F₀ ボルト降伏軸力Fyの20%、70%の2組 Fy=340×84.3 =28662(N)①Fyの20%=5732(N)②Fyの70%=20063(N)
(2)繰返し荷重W ボルト降伏軸力Fyの50%、80%の2組③Fyの50%=14331(N)②Fyの80%=22930(N)
(3)引張荷重・初期軸力組み合わせ
条件/組合せ | 初期軸力F₀ | 繰返し荷重W | 備考 |
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②ー④ | 20063 N | 22930 N | ゆるまない条件 |
①ー③ | 5732 N | 14331 N | ゆるみが発生する可能性が ある条件 |
①ー④ | 5732 N | 22930 N | ゆるむ条件 |
HLN:ハードロックナット
スタンダードリムWN:六角ナット(1種)+六角低ナット(3種)
SN+SW:六角ナット(1種)+ばね座金
SN:六角ナット(1種)
充分な初期軸力が設定されていれば回転ゆるみは起こりにくいことが分かりますがハードロックナットの場合は初期軸力が低い場合でも凹ナットの締付けが十分なら回転ゆるみが発生しにくいことが分かります