送電線の鉄塔は、インフラを支える重要な設備です。
山間部などにも設置されかつ高く危険なために保守も専門部隊で簡単には実施出来ません。
(使用箇所) 腕金、塔体、スペーサー
・腕金とは送電鉄塔から横に伸びて碍子を経由して架空送電線を支えている構造物です。
・塔体とは、鋼鉄で造られたトラス構造の塔です。
・スペーサーとは、電線間に取り付けられた各電線の間を保つ部品です。
・山間部や高所の為に簡単に保守が出来ない箇所
・腕金では鉄塔部材間およびボルト・ナットの座面にメッキや塗膜が存在する場合、長期間の風荷重が
繰り返しかかることでメッキ塗膜がへたり、ねじの回転ゆるみが発生する箇所
・塔体では、斜材と主柱材のせん断接合部に、台風や地震が発生した場合、大きな風圧荷重や地震荷重
がかかることで、ねじの回転ゆるみが発生する箇所
・スペーサーは、特に降雪地域でギャロッピング対策用として使われているのですが、常に繰り返し荷重
がかかるため、ねじがゆるみやすい箇所
・ねじのゆるみが解消され、定期点検の期間を大幅に伸ばすことができました。
・点検自体も増し締め作業がなくなり時間短縮が図れ、作業負担と費用の削減ができました。
・台風や地震など天災が発生しても、ゆるみによる倒壊がなくなり、停電を防ぐことができました。